エフェクターボードの選び方・おすすめエフェクターケース
エフェクターボードが欲しい!
エフェクターボードの選び方って?
今回はエフェクターボード(ケース)についてご説明します。
もくじ
エフェクターボード/ケースは「精密機器」を守るために作られている
エフェクターボードはギター・ベース用のエフェクターを持ち運ぶのに使用されるケースのことです。
- 基本的にボードを床に置いて使用できるように、長細くて平な仕様
- 中にクッションが入っている
- ハードケースタイプの場合は、フタが取り外し可能
が主な特徴です。
エフェクターの筐体は頑丈には作られていますが、ツマミがついていたり、ジャック部分があったり、接続しているケーブルや電源があったり……ある種の「精密機器」です。
そのような精密機器を「外部からの衝撃にも耐えるように持ち運ぶ」「外部からのホコリ・水などの侵入を防ぐ」「エフェクターを保管する」ためにエフェクターボードは作られています。
何個も繋いで使用する際は、ライブや練習のときにセッティングをよりスムーズにするために、あらかじめ繋いでおいて持ち運ぶこともできます。
安いものから高いものまでありますが、これは単に高い値段のタイプのほうが丈夫で壊れにくい仕様になっていることがほとんどです。
ただの持ち運び用としてではなく、保管ケースとして使用する場合は安いタイプでも十分活用できると思います。
エフェクターボード/ケース選びのポイント
大きさ
単純に「大きければいい」と言うわけでもありません。
持ち運ぶ際、自転車・電車・車での移動など、使用状況に応じたベストなサイズを選択しましょう。
ちなみに通常のBOSSコンパクトエフェクターのサイズは、1つあたり、幅73mm、奥行129mm、高さ59mmです。
そこにケーブルなどを収容する大きさを考えると、だいたいのサイズが分かるはずです。
「ケースを買ったけどエフェクターすべてを収容できない!」とならないように、楽器屋にマイエフェクターを持っていってチェックしてみてもいいでしょう。(店員さんにお願いしましょう)
エフェクターペダルの配置をシミュレートできる海外のサイト「PedalboardPlanner.com」というのがあります。
https://www.instagram.com/p/BZeivbvA8JF/?hl=ja&tagged=pedalboardplanner
一度ここでエフェクターを並べて確かめてみるのもありです。
ハードケースタイプかソフトケースタイプか?
用途によって使い分けるとよいでしょう。
エフェクターボードと思い浮かべるとハードケースを想像することが多いと思いますが、ソフトケースもあります。
ソフトケースは「重さが軽い」「柔らかく形状が固定されていないのでさまざまな用途に応用できる」などのメリットがあり、ケーブルや電源の接続が少ない「マルチエフェクター」などを運ぶ際には十分使用できます。
ソフトケースより、しっかりしたセミハードタイプで、ペダルベイと呼ばれるエフェクターをキレイに収納できる板状のものが入っているタイプもあります。
ペダルベイ ↓
また、木製のギターペダルなども海外では多くみられるようになってきました。
こちらはハンドメイド製で、一点一点、他にはない造形から温もりを感じることができます。
最近、SNSなどでこのギターペダルに移行しているギタリストをよく見かけますね。
中のクッション・スポンジ
ケースのフタにあたる部分の中にはクッション(スポンジ)が入っています。
これはエフェクターを守るために取り付けられています。
高価なタイプ程、この中のクッションがしっかりしたものが入っています。
留め具
ハードケースの場合、留め具も金属で出来ています。
一般的には引っ掛けて使うロックタイプ、ロックしてからねじ込みできる「キャッチロック」と呼ばれる、大きくわけて2種類あります。
キャッチロックは持ち運びの際に簡単に外れない仕様なのですが、このタイプは比較的高価な場合が多いです。
キャッチロック ↓
カラー
これはお好みですが 笑
エフェクターボードは基本的にカラーがブラックのタイプが多いです。(ステージ袖に置いてても目立たないようにするため)
逆にブラック以外の色を選ぶと、ライブハウスで対バンが多いような楽屋ではすぐ見分けがつきやすくなるメリットもあります。
定番のオススメ エフェクターボード/ケース
KC(キョーリツ) / EC60
キョーリツのエフェクターケースは、楽器屋さんに必ず置いてあるタイプです。
比較的安価ですが、普通に使用する分には十分なクオリティです。
軽いのと、取っ手部分が大きくて持ちやすいのが特徴です。
大きさによって型番が変わります。
- 幅:約495mm
- 奥行:約250mm
- 高さ:約65mm+20mm (上フタ+下フタ)
- 重量:約2.5kg
※縦置き用ハンドル付
KC(キョーリツ) / EC80
- 幅:約685mm
- 奥行:約295mm
- 高さ:約65mm+20mm (上蓋+下蓋)
- 重量:約3.2kg
※縦置き用ハンドル付
KC(キョーリツ) / EC100
- 幅:約745mm
- 奥行:約310mm
- 高さ:約65mm+20mm (上蓋+下蓋)
- 重量:約4.3kg
※縦置き用ハンドル付
ARMOR(アルモア) / PS-1C
ARMORは、精密機器を入れるケースを専門に製造しているメーカーです。
「機材の保護」を第一の目的に、「機材の性質や形」などを徹底的に研究を重ね、一つ一つ丁寧に作られているのが特徴です。
機材を大移動する際にも耐えられる強度があります。
- 外寸:724W×391D×122Hmm(金具類の突起は含まず)
- 内寸:700W×370D×80-90Hmm(※高さは天板クッション考慮)
- 重量:約6.7kg
ARMOR(アルモア) / PS-1NB
こちらはエフェクター設置面傾斜タイプになっているため、結線した状態でも安定した状態で持ち運ぶことができます。
- 外寸:724W×391D×122Hmm(金具類の突起は含まず)
- 有効内寸:W701xH84~105xD371mm
- 重量:約6.7kg
SKB(エスケービー) / SC2111
こちらはソフトケースです。
蓋は外して使用できないですが、軽くて持ち運びしやすいのが特徴です。
BOSS GT-10, Digitech RP1000, Line6 X3 Live, Vox Tonelab LEなどのマルチエフェクターや MIDIフットコントローラー(Roland FC300など)を収納して持ち運ぶのに適しています。
- 内寸:54.6W×28.5D×9.8(蓋3.8+本体6)Hcm
- 外寸:62.2W×36.8D×17.7Hcm
- 重量:1.6kg
Gator(ゲイター) / GPB-BAK-GR
ケース自体はセミハードケースですが、中にしっかりしたエフェクターボードが入っているため、コードを隠してスッキリさせることができます。
ペダルボード寸法:横600mm×奥行き270mm
BOSS(ボス) / BCB-30
コンパクトエフェクターの定番、BOSSの純正、エフェクターボードもあります。
BOSSの製品であれば、すっぽりとジャストサイズで収まるのが魅力ですね。
この製品は、3つのエフェクターが収まる企画ですが、その他にもさまざまなサイジングの製品が出ています。
- 幅:約330mm
- 奥行:約81mm
- 高さ:約300mm
- 重量:1.2Kg
最後に
しっかりしたものを、一つ持っていると長く使えるので、あらかじめ少し大きいタイプを選んでおくと良いでしょう。
エフェクターを買いそろえたら、次はケースです!
ケース選びの際、少しでも参考になれば幸いでございます。
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya